これは、12歳のときに、熊本県で行われた第20回九州ギター音楽コンクールで1位になったとき、もらったトロフィーです。参加者はみんな大人で、本選の自由曲はF.ソル作曲のグランソロを演奏しました。子どもながらに一生懸命、最後までスピードとリズムに乗って弾ききりました。コンクール当日、家族と一緒に宿泊したホテルのそばににあった大きな川の近くを散歩していたことが思い出深いです。
1980年12月21日、第23回ギターコンクール(現在の東京ギター国際コンクール)で第2位を受賞したときにもらったトロフィー、カップ、楯です。これも、大人ばかりのコーンクールで、12月の寒い東京で行われました。当時、高校2年生だったので、学校を欠席して行きました。1位になると、スペインへ留学する奨学金等がもらえる等、プロへの道がありましたが、逆に1位にはなりたくないなと思っていました。全国から100名近くの中から、テープ審査に残った30人が東京にやってきて、公開審査で6人が本選に残り、最終審査に挑みます。本選では、課題曲の他に大好きな、F.マルタン作曲の4つの小品他を演奏しました。本選で自分の出番をステージ横で 待っているとき、自分の前に演奏した人がとてもうまくて、きっとその人が1位だと思っていましたがその人は、実際には3位でした。
ギターコンクールで2位受賞の翌年、1981年、地元、長崎で開かれた第6回新人発表演奏会の新人賞を受賞しました。新人選考会は、部門でピアノ、声楽、管楽器、弦楽器 等に分かれて、3月にNBCビデオホールで行われ、ギターでJ.Sバッハのリュート組曲4番他を演奏しました。また、その後、新人賞受賞者により5月に長崎市民会館でコンサートも開かれました。